観光業界関係者との会合におけるエロー外務・国際開発大臣の発言 [fr]

 ジャン=マルク・エロー外務・国際開発大臣は4月12日、日本の観光業界関係者との会合に出席しました。

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ジャン=マルク・エロー外務・国際開発大臣
© 在日フランス大使館

東京、2016年4月12日

 この会合を準備していただいた大使にお礼を申し上げます。

 と言いますのも、日本ならびにフランスの観光業界関係者に信頼のメッセージを伝えたいと願っていたからです。何よりもまず、皆さんの仕事の質の高さ、極めて重要な成果として表れている皆さんのプロ意識の高さに敬意を表します。フランスを訪れる日本人観光客、ますます増える日本を訪れるフランス人観光客の双方にとって価値のあることです。

 観光商品の質、受け入れの質は決定的な要素です。旅行者の安全確保も極めて重要です。昨年のパリ同時多発テロが不安を引き起こしたのは確かですし、もっともなことです。その影響は否定しませんが、フランス側では訪問者の安全を確保すべく万全の策を講じました。今日では、2015年1月と11月の悲劇的なイメージとは別に、パリや地方都市には平穏な現実があります。特にフランスで歓迎される日本人旅行者をはじめ、すべての来訪者を心を込めてもてなそうというフランス人の熱意とともに、快適で和気あいあいとした現実の姿があります。ご存じのように、日本人はフランス人から極めて高く評価されています。両国関係も極めて良好です。私は今回の訪日中、時間を経るごとにその思いを強くしています。それはとりわけ我々両国が、政治レベルや国際レベルのみならず、経済レベルをはじめとする2国間レベルで手を携えて維持していることです。観光も経済の一部です。

 フランスについては、数日前に観光に関する数字が出ました。2014年から2015年までの期間に、観光客数は100万人増加し、特に中国人観光客をはじめとするアジア人観光客が大幅な伸びを示しましたが、日本人観光客は例外で、横ばい、さらに減少傾向にあります。この傾向の原因についてよく考える必要があります。我々はそのために、それを話し合うため、あらゆる適切な答えを見いだすためにここにいます。2015年にフランスを訪れた観光客は極めて多く、フランスは世界1位を堅持しています。外国人訪問者数は8,500万人近くという膨大な数字です。我が国の観光業界関係者にとっての課題は、観光産業の構造改善を一層進めると同時に、観光商品の質を向上させることです。それが現在、取り組まれていることで、私は数週間前に観光業界各方面、すなわち旅行代理店、ツアーオペレーター、航空会社、ホテル経営者、航空・鉄道輸送業者、文化遺産・文化施設など、極めて重要な関係者を動員し続けるために会合を開きました。フランス側ではパリ市のアンヌ・イダルゴ市長と、イール=ド=フランス地域圏議会のヴァレリー・ペクレス議長が今年3月に来日し、実際に日本人観光客にフランスの魅力をアピールしました。

 日本の皆さんはよくご存じですが、フランスにいらっしゃると、フランスのライフスタイルや歴史、パリにとどまらず地方に足を延ばすこと、美食、ワイン、文化、日本とフランスを時に強く結びつける音楽、私は中でもクラシック音楽のことを考えていますが、それだけでなく音楽全般に夢中になります。私はナント市長時代、とりわけ東京で開催された「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭」に合せて、数度にわたり日本を訪れたことがあります。ご存じのように、クラシック音楽のための大規模な文化プロジェクトで、私の地元であるナント市発祥のプロジェクトであり、毎年「ラ・フォル・ジュルネ」が同市で開催されています。この極めて質の高いイニシアティブを日本でも引き継いでいただいたことを嬉しく思います。大勢の観客が集まり、何千人もの人が来場します。我々双方が擁するさまざまな強みや根拠を活用して、フランスまたは日本に行くまたは来る動機を提供するのが業界の専門家の皆さんです。

 2015年にフランスを訪れた日本人は20万人で、先ほど申し上げたことにもかかわらず増加しました。とはいえ、より良い結果を得ることは可能です。私がこの会合を大使館で開催することを望んだのは、とりわけフランス観光開発機構と共同で実施しているイニシアティブについて現状を総括するためです。それについて皆さんから今後実施予定のイニシアティブも含めて、お話をいただけると思います。

 今年1月に大規模な視察団を率いてフランスに来ていただいた日本旅行業協会の菊間潤吾副会長に、心より感謝を申し上げます。菊間氏には、もしよろしければ、視察で受けた印象についてもお聞かせ願えればと思います。視察の共催者であるフランス観光開発機構、エールフランス航空、アコーホテルズにも、本日ご出席していただいたことに謝意を申し上げます。

 私からはこの辺にして、この会合を有意義なものにするために、ご一緒できる時間が許す限り、お話をお聞かせ願いたいと思います。

 その前に先ほどの数字に少し訂正を加えさせていただきます。日本を訪れたフランス人観光客が20万人で、フランスを訪れた日本人は80万人です。フランス人が日本人と同じ水準に並ぶには、まだだ前進を遂げなければなりません。

 (観光業界関係者側からの発言)

 皆さんには今朝お集まりいただいただけでなく、日本側、フランス側ともに、極めてプロ意識の高い、極めて適切で、極めて具体的な取り組みをご紹介いただき、心より感謝申し上げたいと思います。克服しよう、我々が直面する多くの挑戦に挑もうという真の意欲と、成算を感じました。皆さんがアップセルについて語られましたが、私は日本人顧客の要求度の高さは一つの強みであると考えています。というのも、我が国の観光業界関係者は、少なくともフランス側は十分にそれに対応できるからです。我々は皆さんを側面支援しなければなりません。皆さんが全力を尽くされていることを認識していますし、パリ視察はその好例です。皆さんも質に対する要求度では同じだと思います。今後はとりわけ日本からフランスへの方向で交流を促すような雰囲気を醸成する必要があります。我々がフランスについて発信し続ける方法が極めて敏感で重要な問題となります。

 これらのメッセージは確かに受け取りました。私は大臣就任後すぐにフランスの観光業界関係者全体との会合を希望し、3月1日に開催したほか、一つの声で語るために、ソーシャルメディアや既存メディアを通じた広報キャンペーンを実施しようと考えました。ポジティブなルポルタージュが新聞で報じられるほど、誤解は解かれます。確かに遠くから見れば一部の言葉は、悲惨な状況を連想させます。しかし事実はそうではありません、パリの街中は安心して通行できますし、カフェテラスでくつろいだり、ショーを見に行ったり、美術館や博物館に出かけたり、旅行したりできます。フランス人、外国人を問わずに訪問者の安心と安全を確保するために講じられた措置は極めて有効で、人々がリラックスできる雰囲気を醸成しています。重大な緊張感は感じられませんし、とても魅力的な現実の姿と一致しています。もう一度繰り返しますが、パリでも、その周辺地域でも、フランス全国でも、観光商品は極めて充実しています。

 この共同作業を一層改善するため、これから覚書がフランス観光開発機構と日本旅行業協会の間で結ばれます。

 改めて感謝を申し上げますとともに、観光分野の日仏関係のために引き続き効果的な取り組みを進められるよう祈念します。そして最後にもう一度、この会合の冒頭で申し上げたように、私がお伝えしたかったのはまさに信頼のメッセージです。

最終更新日 21/04/2016

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