憲法改正問題に関するオランド大統領の演説 [fr]

 フランソワ・オランド大統領は3月30日の閣議後、憲法改正問題に関する演説を行いました。

 昨年11月13日のパリとサン=ドニのテロ後、ブリュッセルでもテロが発生し、これまでになく脅威が高まっていることを確認しました。

 イスラム過激派は我々に宣戦布告しました。フランスに対し、ヨーロッパに対し、全世界に対し、さらに最近ではパキスタンに対し、復活祭の日曜日に、キリスト教徒を襲いました。

 この戦争は長期化します。我々はシリアとイラクで我々の軍とともに戦いを進め、「ダーイシュ(イスラム国)」に対する攻撃を強化した結果、テロ組織はここ数週間で後退しています。

 この戦争はヨーロッパ・レベルで断固とした行動が必要です。情報収集の連携をはじめ、不正な武器取引に対する対策などで前進が遂げられました。こうした取り組みの強化を継続する必要があります。

 この戦争は我々が直面する危険に対処できるような国の対応も求められます。

 私は11月13日の恐ろしい同時テロを受けて、ヴェルサイユの両院合同会議で演説し、テロと戦うために下すことが必要と考えた諸決定を国会で発表しました。

 以来、非常事態が発動され、1度延長された後、5月まで再延長されました。非常事態は常態化できないとはいえ、実効性を発揮しています。

 テロ行為を未然防止、抑止するために、司法官や治安部隊が行使できる法的手段やツールを強化するため、現在も国会で法案が審議されている理由もそこにあります。

 私は警察、憲兵隊、軍隊に加えて、刑務行政や税関に割り当てられる手段の増強も発表しました。要するに、フランス人の保護にかかわるすべての文官、武官です。

 我々は予算の制約にもかかわらず、赤字削減の努力を一切緩めることなく、フランス人の安全を確保するために10億ドルを捻出し、最初の人員採用が行われました。

 私は11月16日、パリとサン=ドニの同時テロの3日後、非常事態宣言の行使をよりよく保証するため、また自国に武器を向けるテロリストからフランス国籍を剥奪するため、憲法の改正も提案しました。

 私はその際、党派の垣根を越えるよう訴えました。フランス国民を結集するために提案を行いました。極めて大きな試練に直面し、我々が一丸となってテロに対して行動する意思を示すことができる一つの行為が必要な時期でした。

 あれから4カ月後の今日、国民議会と元老院は同じ法案をめぐり合意に至らず、テロリストの国籍喪失の定義をめぐっては妥協点を見いだすことすら不可能に思えます。

 野党の一部が非常事態についても、司法の独立についても、憲法改正に全面的に反対していることも事実です。

 私はこの態度を極めて遺憾に思います。というのも、我々が置かれている深刻な事態において、我々は分裂を回避し、エスカレートを阻止するために手を尽くすべきだからです。

 私は国民議会と元老院の両議長と協議の末、憲法に関する議論を終結させることを決意しました。しかしながら2015年1月および11月のテロ直後、我が国の安全を確保し、フランス国民をテロリズムから守るために、私がした約束を曲げることはありません。

 それは私の義務であり、私の責任です。私は必要な力により、それを徹底して果たしていきます。

最終更新日 31/03/2016

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