シンポジウム「日仏光化学国際研究所の設置に向けて」 [fr]

 光化学に関するシンポジウムが4月1日(金)、東京・港区の在日フランス大使館で開催されます。本シンポジウムはカシャン高等師範学校、リール大学、フランス国立科学研究センター、新学術領域研究「高次複合光応答分子システムの開拓と学理の構築」、在日フランス大使館が共催します。

 光利用はエネルギー、情報技術、バイオイメージング、医用イメージングなど、数多くの分野で有効活用されています。

 光化学研究はこの枠組みの中に位置し、社会経済学的な課題や光と物質の相互作用に関連する現象の解明に答えをもたらすことをめざします。それと同時に、新しい分子や光照射により特殊な性質を示す新材料、(ナノ)光機能材料の発見にもつながります。

 日本とフランスは、とりわけ光で可逆的変化が生じる光機能材料の研究をはじめとするこの分野の研究先進国です。いわゆるフォトクロミック分子をベースとする材料の物性(磁気的、電気的、光学的)や化学的・生物学的性質は、光刺激によって変化します。太陽光からの保護(調光レンズ)をはじめ、看板、データストレージ、バイオイメージング(超高解像度の蛍光顕微鏡、2014年ノーベル化学賞)、医薬品の分離精製、センサー(生物学、環境)、偽造防止など、幅広い社会的要請に応える、既存または将来の応用につながる基礎をなします。

 日本とフランスの研究チームは、国際研究グループPHENICS(Photo-switchableE orgaNIC molecular systems & deviceS)の枠内で、フォトクロミック分子をベースとした革新的な(ナノ)光機能材料の開発をめざして、10年以上にわたり協力しています。今日、現象のメカニズムをナノメートル(10億分の1メートル)やピコ秒(1兆文の1秒)のレベルで制御、理解することが、数多くの課題に取り組む上で欠かせません。このような研究協力の基盤が、片やフォトクロミック分子の性質の研究、片や新しいフォトクロミック分子の開発という補完的なノウハウを擁する両チームの参加です。

 この協力を強化するため、シンポジウム「日仏光化学国際研究所の設置に向けて」が4月1日(金)、在日フランス大使館で開催されます。光化学分野で国際的に著名な専門家3人が同分野の革新的な進歩を紹介するほか、先述の日仏協力に参加する研究者が研究成果を通して、協力の相乗効果と付加価値を例証します。国際研究所の設置を視野に入れた科学的な共通方針も発表される予定です(プログラム参照)。

 本イベントはフランスのマニュエル・ヴァルス首相と安倍晋三総理大臣が2015年10月5日に立ち上げを決定した「日仏イノベーション年」の一環として開催されます。

 シンポジウムのコーディネーターはカシャン高等師範学校の中谷圭太郎氏、リール大学のミシェル・スリヴァ氏、新学術領域研究「高次複合光応答分子システムの開拓と学理の構築」の宮坂博氏(大阪大学)が務めます。

 本シンポジウムに参加を希望される方は、3月28日(月)までにEメールでmichel.sliwa[at]univ-lille1.frまでお申し込みください。

※ メール送信前にアドレス内の[at]を@に置き換えてください。

最終更新日 24/03/2016

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