交渉最終週を迎えたCOP21 [fr]

 交渉最終週を迎えて、各国の環境大臣、エネルギー大臣、外務大臣が自国の代表団の後を引き継ぎ、合意成立に向けて政治的折衝を行います。

交渉最終週の経緯

12月11日(金):交渉担当者にとって長い1日

19時30分:ファビウスCOP21議長は記者団を前に、密度の濃い交渉の一日を振り返りました。翌朝9時の全体会議で合意文書案の最新版を公表することに改めて意欲を示しました。

12時30分:交渉担当者は2日連続の徹夜作業の後、必要な妥協点を見いだすために再び作業に取り掛かりました。ファビウスCOP21議長と潘基文国連事務総長は12時30分ごろ、記者会見を開きました。

 ファビウス議長は冒頭で「我々は道のりのほぼ終わりに来ました。私は楽観的です」と述べ、「明朝9時に全締約国に合意文書案を提示できる」見通しを明らかにしました。潘事務総長は何よりもまず、ファビウス議長の「外交努力」に敬意を表し、「交渉担当者は野心的で強力な合意に到達できると確信しています」と述べました。

12月10日(木):さらなる徹夜作業の見通し

 ファビウスCOP21議長は21時に招集したパリ委員会の新たな会合で新しい合意文書案を提示し、23時30分までに検討するよう各国の代表者に伝えました。196カ国・地域はファビウス議長が主宰する「インダバ」形式の会合で再び集まります。これは「解決インダバ」と議長が形容する会合で、妥協点を探ることが目的です。

12月9日(水):交渉の新しい土台

20時:ファビウスCOP21議長はパリ委員会の全体会合で新しい作業方法を提案しました。それは代表団長級の「インダバ」形式の2つの会合です。議長は「我々は今夜、合意文書の全体的なバランスを構築し、最終合意に向けて政治的な争点を解決するために前進しなければなりません」と説明しました。

15時:新しい合意文書案が当初予告の13時より遅れて15時に、パリ委員会の全体会合で公表されました。ファビウスCOP21議長は成し遂げられた進展を歓迎しました。文書案は当初の43ページから29ページに減ったほか、括弧で囲まれた部分の4分の3が削除されました。ファビウス議長は「我々は前進しましたが、まだ作業が残っています」と気を引き締めました。「3つの横断的問題をめぐって突っ込んだ議論が必要です。それは差異化、資金調達、合意の野心レベルです」。196カ国・地域はパリ委員会が再び会合を開く20時まで、この新しい交渉の土台を検討します。

12月8日(火):新しい合意文書案を水曜日に公表

 ファビウスCOP21議長は水曜日13時、ADPの文書を土台として、ADPの調整役の助言に基づいて修正を加えた上、先に伝えられた調整役の勧告によって補完した「更新」版を196カ国・地域に提示すると発表しました。

12月7日(月):パリ委員会の初会合

 パリ委員会は最初の全体会合を開きました。調整役は前日から進められた協議のまとめを報告しました。

合意案の新バージョン

 12月5日に提出された43ページに及ぶ文書には、交渉中の各章について妥協案が記されています。

 合意草案には先週行われた議論について閣僚に解説するため、5ページの「注記」が付属しています。ローラン・ファビウスCOP21議長は12月7日の記者会見で、次のように述べました。「記述はより総合的になり、選択肢の数も減らされました。この新しい合意案によって、最終的な妥結に向けた一歩が踏み出されました」

 今週の交渉は、世界中から来仏した閣僚約100人の演説で始まりました。演説は8日(火)まで続きます。

 これと並行して、ファビウス議長によって調整役に指名された閣僚が、6日(日)午後から各作業部会で作業に取り掛かりました。

新しい作業方法

 ファビウスCOP21議長はより迅速な前進を図るため、新しい作業方法を提案しました。

 12月5日に196締約国・地域によって採択された新作業方法は、以下を中心として集中的に進められます。

  • ファビウス議長が委員長を務めるパリ委員会、毎日会合を開きます

 ファビウス議長のツイッター「パリ委員会はこれらの提案を議論し、最終的な合意文書の最初の全体像に到達しなければなりません」

 

  • 4つの作業部会、各部会に配属された2人の調整役の閣僚が議論を進めます

 ファビウス議長のツイッター「パリ委員会の4つのテーマは、実行手段、差異化、野心、2020年以前の行動の加速化」

 
 各作業部会が担うテーマの交渉結果が、合意成立を大きく左右します。

  1. 「実行手段」、すなわち資金調達と技術移転の問題
  2. 「差異化」、温室効果ガス排出における先進国の歴史的責任
  3. 合意の「野心性」、長期目標と見直しの仕組み
  4. 「2020年以前の行動」、協定発効予定の2020年以前にとるべき行動
  • 法律上・言語上の確認のための作業部会

 新しい作業方法について詳しくは、COP21公式ホームページ(英語)をご覧ください。

次の段階

  • 12月10日(木):合意を成立させ、法律上の最終確認作業と国連公用6カ国語(英語、フランス語、ロシア語、アラビア語、中国語、スペイン語)への翻訳作業を実施
  • 12月11日(金):18時に全体会合を開き、協定を採択

最終更新日 18/12/2015

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