マニュエル・ヴァルス首相が「日仏イノベーション年」開幕式で演説 [fr]

 マニュエル・ヴァルス首相は10月5日、東京・お台場の日本科学未来館で開催された「日仏イノベーション年」開幕式に出席し、演説を行いました。

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日仏イノベーション年の開幕を宣言するヴァルス首相 © Benoît Granier / Matignon

東京、2015年10月5日

 閣僚各位、
 館長、
 皆さま、

 日仏イノベーション年開幕式を開催する会場として、日本科学未来館ほど素晴らしい場所はありません。まさに最適な場所です。

 エマニュエル・マクロン経済大臣、ティエリー・マンドン研究担当大臣とともに、我々を東京の中心にある、このイノベーションの殿堂に迎えていただいた毛利衛館長に感謝申し上げます。お集まりいただいた皆さんにも、心より感謝申し上げます。

 日本ならびにフランスの出展者の皆さん、出展と展示に感謝いたします。展示会場を視察しながら、研究、イノベーション、さらに日仏協力の質の高さに感銘を受けました。

 我々の新しい友人であるナオとペッパーの心のこもった好印象を与えるプレゼンテーションに強い印象を受けました。その広範な才能に感心させられました。とはいえ、とりあえずは彼らが首相や大臣になるほどイノベーションが進まないことを祈ります。何事にも時期がありますから。

 我々は今朝、日仏の研究が明らかに最も優れたものを生み出せるということを目の当たりにしました。

 フランスと日本は、それぞれの歴史、言語、伝統、価値観を大切にする極めて優れた文化を持つ国です。それと同時に前衛的な国でもあります。両国ともに科学が深く定着しています。我々は長年、実に長年にわたり、イノベーションを公共政策の中心に据えてきました。

 貴国は世界2位の科学大国です。日本は世界の研究開発費の20%を占めます。世界に既存する特許の30%以上が日本発です。

 フランスはイノベーションや世界的な科学競争の主役の一角を占めています。我が国はGDPの約2.5%を研究開発費に当てています。国は将来のプロジェクトに投資するため、300億ユーロを超す大規模な計画を発表しました。我が国のイノベーションを促進する税制措置「研究開発税額控除」は、世界で最も有利な条件の一つです。

 率直に申し上げて、フランスがこの分野で日本以上の最高のパートナーを見つけることはできないと思います。それに科学やイノベーションの問題となると、我々はおのずから皆さんの方を向くことになります。両国の企業、研究所、関係機関、大学は長年お互いをよく知っていますし、幸いにも共同で作業する習慣が身についています。

 我々は年月を重ねながら、宇宙、原子力、医療研究、デジタルなど、すべての分野でパートナーシップを結びました。私の訪日中にフランスの主要研究機関である国立科学研究センター(CNRS)、国立宇宙研究センター(CNES)、国立保健医療研究所(INSERN)と、日本のカウンターパートナーとの間で交わされた協力覚書は、我々がこれまで結んできた親密な関係をより一層強化する意思を如実に物語っています。

 研究パートナーシップ、産業パートナーシップ。これら2つは緊密に結びついています。ルノーと日産の見事な連合だけ取ってみても、手を携えて仕事をすれば何ができるのかが端的に表れていますし、両社は道を切り開きました。

*

 これらのパートナーシップは、ただ今申し上げたように、今では拡大、深化しなければなりません。とういのも、先ほどの見事なデモンストレーションで示されたように、イノベーションは待ったなしであり、科学は決して歩みを止めないからです。両国が最先端を走り続けるためには、今すぐに未来に備えて、新しい研究分野を特定するとともに、明日の成長を生む技術に投資しなければなりません。変動するこの世界において、好機に満ちたこの世界において、我々は未来に備える国、自国の未来をよりよくつくり上げる研究、イノベーション、教育に投資する国でなければなりません。両国のエンジニア、企業、スタートアップ企業、研究機関とともに、現代の課題に対する新しい解決策を創造することができます。

 日仏両政府が共同で決定した理由もそこにあります。そのことを示すために、本日ご列席いただいた日本政府閣僚各位に改めて感謝申し上げます。我々はこの「日仏イノベーション年」を立ち上げることを共同して決定したのです。ごく当然のことながら、私は開幕式に出席するため、ここ東京を訪れることを強く希望しました。

 イノベーションを共に進める、日本とフランスにとって素晴らしいスローガンではありませんか。

 フランスはこのイベント年に大きな期待を寄せています。「明日の都市」、「デジタル世界」、「未来の工場」、両国の科学協力に新たな活力を与えるために取り組むテーマです。我々には共にやるべきことがたくさんあります。

 この活力を支えるために、複数の具体的な事業を提案します。

  • 「フレンチ・テック東京」の開幕が今日午後(10月5日)、エマニュエル・マクロン経済大臣によって宣言されます。フランスの革新的なスタートアップ企業の日本市場参入と、日本のスタートアップ企業との連携を支援することが目的です。
  • 日仏間の企業・研究機関のパートナーシップを加速させるため、研究開発の会「R&Dクラブ」も設立されます。医療および極限環境材料分野の日仏共同研究ユニットが創設される予定です。我々が共に前進すべき要素の一つ、テーマの一つです。ティエリー・マンドン高等教育・研究担当大臣が今朝、それについて改めて述べました。
  • 日本政府支援の下で進められる「イノベーションのためのインターンシップ」は、駐日フランス大使からも説明がありましたが、フランス企業がイノベーション活動関連の研修に日本人学生を受け入れる事業です。
  • 我々は極めて革新的な内容の日仏プロジェクト、なかでもスタートアップ企業のプロジェクトの資金調達を容易化したいと考えています。我が国の新しい公的投資銀行であるBPIフランスと、日本のパートナーである新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)がすでに取り組んでいます。

 とはいえ、我々はさらに進むこと、もっと先に進むことができます。私はイノベーションの資金調達のための日仏基金を創設する可能性を共同で検討することを希望します。

* *

 皆さん、

 日仏イノベーション年を活気づけるのは、今や皆さん一人ひとりです。企業や研究者はイベント年に大いに期待し、その前進を期待しています。研究に関する前進はもとより、産業的・経済的応用に期待しています。我々は今日、今朝、枠組みを定めました。それを活用してイニシアティブを取るのは、さらに創造力を思う存分に発揮するのは皆さんです。創造力がどれほど豊かであるかは、この目で実際に見ることができました。技術、産業、アート、文化など、各分野のイノベーションにとって絶好機であるこのイベント年を、カテゴリーの枠にとらわれることなく活用してください。そうすることで日仏イノベーション年は両国を前進させます。我々にはその力がありますし、そのための強い意欲があることも言うに及びません。

 フランスハニホンガスキデス。

 ありがとうございました。さあ、皆さんの番です。

最終更新日 30/10/2015

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