日仏独科学セミナー「ヒューマンセントリックロボティクス」がミュンヘンで開催 [fr]

 人間を中心にしたロボティクスをテーマとした日仏独科学セミナー「ヒューマンセントリックロボティクス」(在ドイツ・フランス大使館、在日フランス大使館主催、フランスの研究団体GDRロボティクス共催)が6月9日と10日、ドイツのミュンヘンで開催されました。

Session poster
Intervenants et organisateurs du séminaire dans l'Institut Français à Munich
Mme Hannemor Keidel, présidente du centre de coopération Franco-Bavarois (CCUFB-BFHZ) pendant l'ouverture du séminaire
Dr Eiichi Yoshida, co-directeur du laboratoire franco-japonais de robotique à Tsukuba (JRL)
Professeur Ken'ichi Yano, université de Mie
Visite du laboratoire de robotique de l'université technique de Munich (TUM) avec la délégation japonaise

 フランス、ドイツ、日本における共通または特有の社会変化(人口高齢化、労働力人口の減少、過酷で危険な作業の実行、ITCによる産業革命)を受けて、ロボティクス分野でも新しいチャレンジと応用が出現しています。

 これら3国はこのテーマを優先課題として掲げ、奨励策を講じています。ロボティクスは日本で経済活性化促進計画に盛り込まれ、ドイツの取り組み「インダストリー 4.0」の鍵となる要素であるほか、フランス政府が今年5月に発表した「未来の産業」の柱の一つでもあります。

 そのうえ日仏独3国には、研究プロジェクトや企業の有望な技術開発を通して蓄積された高度な専門知識があります。

ロボティクスに関する日仏独セミナー

 セミナーは6月9日と10日、ドイツ・ミュンヘンのアンスティチュ・フランセで開催され、日仏独の専門家約60人(日本人研究者約12人)が一堂に会しました。

 講演者は主に学術界(フランス国立科学研究センター、フランス国立情報学自動制御研究所、フランス原子力・代替エネルギー庁、パリ第6大学、ドイツ航空宇宙センター、ミュンヘン工科大学、ビーレフェルト大学、早稲田大学、三重大学、東北大学、産業技術総合研究所のロボット工学連携研究体など)からでしたが、企業数社(アルデバランロボティクス、トヨタ自動車など)もセミナーに協力しました。

 開会式ではミュンヘン駐在のフランス総領事と日本総領事、フランス・バイエルン協力センター(CCUFB)の代表者があいさつし、続いてフランス国民教育・高等教育・研究省の代表者がフランスの取り組み「フランス・ロボット・イニシアティブ」を紹介しました。

 セミナーで発表されたテクノロジーを通して、さまざまな用途(産業、医療、生活支援)におけるロボットシステムの最新イノベーションや、視覚情報処理、環境分析、人間の行動を考慮に入れたロボットの反応の調整など、「個別」機能に関する進歩が詳しく説明されました。

 ロボティクスで使用されるテクノロジーは、情報モデル、先端エレクトロニクス(特にセンサー)、機械システムなど極めて多岐にわたり、この分野を複雑にしています。専門家の意見によれば、これら既存のテクノロジーをすべて組み合わせることで、独自の規範や異種混合の成果とともに、新しい別の専門分野が生まれます。例えば外骨格、アンドロイド、機械学習に特有のアルゴリズムなどがそうです。

 このように産業(産業用自動機)、健康(手術ロボット、看護師ロボット)、人間支援(スマートホーム、孤立した人用の付き添いロボット)など、あらゆる産業部門で新しい専門分野がますます誕生する見込みです。

人間を中心にしたロボット

 議論ではロボットや「人間を中心にした」デザインの構築における倫理的考察の重要性が強調されました。ロボットはもはや単なるテクノロジーの産物ではなく、経済的・社会的環境に組み込まれたシステムとなる見通しです。

 セミナーの最後に、ロボティクスのためのヨーロッパ委員会の戦略と、ヨーロッパのプロジェクトにとって資金調達の好機であるEUの研究助成の枠組み「ホライズン2020」が紹介されました。この枠組みには日仏独共同プロジェクトの資金調達を可能にする共同公募も含まれます。

 今般のセミナーに続いて、日仏独夏期大学の開学や、フランスまたは日本で新たなワークショップの開催(どちらも未定)など、このテーマをめぐる3国間プロジェクトの実行を支援するための検討が進められています。

 詳しい情報は下記にご連絡ください。

  • info.sst[at]ambafrance-jp.org(在日フランス大使館)
  • science.berlin-amba[at]diplomatie.gouv.fr(在ドイツ フランス大使館)

※ 送信前に[at]を@に置き換えてください。

 2日間のプログラムについては公式ホームページ(英語)をご覧ください。

最終更新日 23/02/2016

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