ヴァシュラン・モン・ドール

Le Vacherin - Mont d’Or

© Natalie Tsng
© Spécialités Laitières AOP

 ウォッシュタイプの軟質チーズ。原産地はジュラ山脈

 冬の名物ヴァシュランは、お祝い料理にぴったりで、ルイ15世の食事にも華を添えていました。元々グリュイエールやコンテを製造した余り物で作られていた伝統が脈々と受け継がれ、他にはない特別なチーズとなりました。このチーズはサヴォワ地方(ヴァシュラン・デ・ボージュ、ヴァシュラン・ダボンダンス)でも生産されますが、最も有名な産地はモン・ドールです。8月15日から3月15日まで、標高700メートル以上の高地で生産される季節限定のチーズです。

 ヴァシュランはウォッシュタイプの軟質チーズで、原料はモンベリアルド種またはシメンタル・フランセーズ種の乳牛の生乳に限られます。特別な風味を与えるエピセア(トウヒ属の針葉樹)の樹皮で常に巻かれたまま、熟成庫で21日以上熟成された後、エピセア製の箱に入れられて熟成の最終段階を迎えます。1981年より原産地呼称統制(AOC)に、1996年より本物の品質を保証する原産地名称保護(AOP)に認定されています。モン・ドールはナイフでもスプーンでも、温めても冷やしても、またフォンデュにしてもおいしいので、パーティーにうってつけのチーズです。

 風味や香りが強いウォッシュタイプの軟質チーズには、他にもエポワス、リヴァロ、マロワール、マンステール、ポン・レヴェックなど数多くあり、いずれも冬の食卓やお祝い料理にふさわしいチーズです。

最終更新日 15/10/2015

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