言語と外交の切り札、フランスエデュカシオン認証ラベル [fr]

 最初のフランスエデュカシオン認証ラベルが、優秀なフランス語教育を提供する外国の学校に交付されました。この新しいラベルは、外国におけるフランス語教育の多様性と質の向上を目的とし、当該校の教育の質を認証するとともに、一連のサービスを受けられるようにするものです。

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 この新しいラベル制度の実施には、フランスの外務・ヨーロッパ問題省(MAEE)と国民教育省、フランス在外教育機構(AEFE)が協力しています。認証ラベルは書類審査を経て、在外公館とAEFEの監査を通して、基準が十分に満たされているかを現場で確認した上で付与されます。

 そのためには極めて厳しい基準をクリアしなければなりません。

- まず第1に、フランス語による授業が全体の3分の1以上を占めていなければなりません。MAEE言語多様性・フランス語部のジャン=マルク・ベルトン部長は、「極めて高いハードルが設定されました。イタリア、スペイン、ドイツとの2カ国共通バカロレアは、わが国の教育協力の目玉ですが、それらでさえこの基準を満たすとは限りません」と強調します。

- 第2の選考基準は、各学年ごとに国民教育省の教師1人が、現地の状況に応じて調整を行えること。生徒がフランス語で試験を受けられること、フランス語環境が整備されていること、例えばメディアテークや図書館にフランス語のコンテンツがあること、姉妹都市提携など。さらに教員は必要な資格を備えた正教師であること、学校は生涯教育計画を実施していることなどが求められます。

 フランスエデュカシオン・ラベルの有効期間は3年です(更新には再度監査が必要)。認定校は年間1,200ユーロを支払う代わりに、例えば自校の正面壁に設置するプレートや広報ツールなど、多様な形態でロゴを使用する権利が得られます。この権威ある認証ラベルは質の保証とイメージ向上をもたらすだけでなく、革新的なプロジェクトに融資する基金や、フランス人教師募集のサポートなど、さまざまな支援も受けられます。もちろん当該校でフランス語を教える外国人教授も、フランス文化センターの研修を受けられます。

 パリで年1回開催される会合では、各認定校の責任者が一堂に会し、それぞれの経験を交換します。「フランスの在外教育施設網と並ぶ新しいネットワーク、優秀なクラブを創設しようという考え」であるとジャン=マルク・ベルトン部長は説明します。「世界53カ国で、約170万人の若者がフランス語との2カ国語教育を受けています。認証ラベルは、わが国の文化と生徒教育の普及に寄与する最優良校を認定することを目的としています。そこで教育を受けた生徒たちが今度はフランスの影響力に貢献してくれるでしょう。ラベルはこれらの学校をPRし、教育の質向上に役立つと同時に、他校の向上意欲を刺激して、2カ国語教育部門がまだない学校に設置を検討するきっかけを与えるかもしれません」

 フランスエデュカシオン・ラベルは、フランスの教育に関するノウハウを広める手段である一方、教員の任地の範囲を広げることにもつながります。

 このフランス外交の新しい手段は、外国でフランス語を振興する計画の鍵となる要素です。この計画にはAEFEの手段の強化に加えて、詳細な言語分布図とともに、フランスの在外教育施設網の運営強化が盛り込まれています。現在進行中の変化にうまく追随する必要があります。というのも、さまざまな要素が英語偏重時代の終えんを告げているからです。フランス語圏諸国は大幅に人口が増加しています。国際フランコフォニー機構によると、フランス語話者人口は現在2億2,000万人ですが、2050年には7億1,500万人に増加する見通しです。新興国では極めて開放的な新中流層が、文化や言語の多様性を求めています。例えばインドでは、フランス語を学ぶ生徒の数は120万人で、毎年15%ずつ伸びています。「ますます多極化する今日の世界では、わが国の言語に追い風が吹いている」とベルトン部長は見ています。フランス語はデジタル空間で極めて存在感が大きいだけに、ますます将来は安泰に見えます。

 チェコ共和国は今回初となるフランスエデュカシオン・ラベル認定校が最も多く、プラハのヤン・ネルダ高校、ブルノのマティアス・レルヒ高校、ターボルのピエール・ド・クーベルタン高校、オロモーツのスラブ高校の4校を数えます。全認定校8校のうち2校がアメリカのニューヨークにあります。キャロル・スクールとリリアン・ウェーバー・スクールです。もう1校はフィンランドのタンペレにあるアレクサンテン学校、そしてもう1校はニュージーランドのオークランドにあるリッチモンド・ロード・スクールです。同校は2カ国語部門『アルシペル(列島)』が評価されました。

 これらの学校(初等・中等、公立・私立)は首都や地方都市の中心部にあります。今後、ヨーロッパおよびG20諸国を中心に、2012-13年に約50校、2013-14年に約100校の認定を目標としています。

最終更新日 08/04/2015

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