日本を応援するフランス~政治 [fr]

 フランスの大統領や首相、閣僚たちは発災後いち早く支援を表明し、人道面や原子力危機に対処するための技術面での援助を申し出たほか、日本との連帯を示すために被災地を訪問しました。ニコラ・サルコジ大統領は3月31日、外国首脳として震災後初めて来日しました。菅直人総理大臣(当時)が昨年5月にパリを訪問した際に行われた首脳会談では、日仏戦略対話を閣僚レベルに引き上げる決定がなされました。

 在日フランス大使館は昨年7月14日、毎年東京で開催するフランス革命記念日祝賀レセプションを特別に福島県で開催しました。これに合わせてフレデリック・ミッテラン文化・通信大臣が来日し、招待された大勢の被災者とともに祝賀レセプションに出席しました。フランソワ・フィヨン 首相が昨年10月に来日した際には、原子力およびエネルギー政策に関する日仏首脳共同宣言が発表されました。アラン・ジュペ外務・ヨーロッパ問題大臣が今年1月、玄葉光一郎外務大臣とともに行った第1回日仏外相戦略対話も、両国関係を高めることに寄与しました。エリック・ベソン産業・エネルギー・デジタル経済担当大臣が翌2月に来日し、原子力エネルギーに関する日仏委員会第1回会合と第1回「日仏エネルギー政策対話」に出席しました。ベソン大臣は来日中、福島第一原子力発電所を視察し、残る課題に立ち向かう日本への連帯感を身をもって示しました。

1. 震災後にフランスから寄せられたメッセージ

ニコラ・サルコジ大統領が菅直人総理大臣(当時)に宛てた書簡 - JPEG

- ニコラ・サルコジ大統領が菅直人総理大臣(当時)に宛てた書簡

- アラン・ジュペ外務大臣の3月11日付声明

- フランソワ・フィヨン首相がパリの日本大使館で震災犠牲者を追悼


2. 緊急人道支援と原子力危機対応のため 大規模な救援物資を輸送

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【2011年3月14日】 フランス市民安全部隊分遣隊(114人)が日本に派遣され、仙台周辺地域、次いで三沢市周辺で生存者の捜索、犠牲者の遺体収容、孤立集落に通じる道路のがれき撤去作業などに協力。ヘリコプター2機の支援を得て、人道救援物資100トンの配給に協力

【2011年3月18日】 アレバのチャーター輸送機第1便が、ホウ酸(中性子吸収剤)100トン、放射線防護機材(防護服1万着、手袋2万組、マスク3,000枚、酸素マスク約100万台)を搭載して出発

【2011年3月19日】 岩手県向けの救援物資が到着(毛布8,000枚など)

【2011年3月25日】 人道支援物資100トン、原子力関連の技術支援物資50トン、合計150トンを積んだ大型輸送機アントノフAn-225が成田国際空港に到着。アレバ、フランス電力公社(EDF)、フランス原子力庁が提供した技術支援物資は以下の通りです。

  • 放射線防護機材、放射線量測定器30トン
  • 大気モニタリング用トレーラー1台、環境放射線測定用トラック3台
  • 排水ポンプ10台、可動空気圧縮機5台、自家発電機5台

【2011年3月26日】 人道支援物資100トンを積んだトラック17台が仙台市に到着(毛布7,000枚、ミネラルウォーター10万本、酸素マスク100万台、果物の缶詰5トン、即席スープ5万食、アルコール消毒液10万ボトル、医薬品・医療関連品5トン)

【2011年4月10日】 新たに放射線防護機材40トンが到着(個人放射計、マスク、フィルター、放射線防護服など)。これらの機材はフランスの国防省、原子力庁、アレバが共同提供

 2011年4月、アレバとヴェオリア・ウォーターは福島第一原子力発電所の汚染水処理システムの設置を依頼されました。装置は極めて短期間で稼動に入り、施設内にたまった汚染水の海への流出を防ぐとともに、循環注水冷却を可能にしました。このプロジェクトのためにアレバの専門家200人、ヴェオリアの専門家60人が、フランス、ドイツ、アメリカ、日本、スウェーデンから派遣されました。

 フランソワ・フィヨン 首相が2011年10月に来日し、両国首脳間で原子力およびエネルギー政策に関する日仏首脳共同宣言が採択され、この分野における両国関係の強化と同時に、福島原発事故の長期的影響に対処するため、日本に対する協力を続けるフランスの決意を示しました。同宣言に設置が盛り込まれた原子力エネルギーに関する日仏委員会と日仏エネルギー政策対話は、エリック・ベソン産業・エネルギー・デジタル経済担当大臣が今年2月に来日した際にそれぞれ第1回会合が開催されました。

3. 震災以来、フランスの政府関係者が相次いで来日

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- ニコラ・サルコジ大統領が3月31日、外国首脳として震災後初めて日本を訪問しました。ナタリー・コシウスコ=モリゼ エコロジー・持続可能開発・運輸・住宅大臣(当時)やエネルギー・原子力安全関連機関の代表も同行して来日。サルコジ大統領は福島第一原発事故に短・中・長期的に対応するため、フランスの専門知識・能力による協力を提案しました。

- 2011年4月2日、ナタリー・コシウスコ=モリゼ エコロジー・持続可能開発・運輸・住宅大臣が仙台市を訪問しました。フランス市民安全部隊分遣隊が派遣され、フランスの救援物資が最初に引き渡されたのも同市です。

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- 菅直人総理大臣が2011年5月にフランスを公式訪問し、ドーヴィルで開催されたG8サミットに出席しました。菅総理大臣とサルコジ大統領は日仏戦略対話を外相級に引き上げることを決定。菅総理大臣は震災支援のしるしとして、G8サミットの冒頭で発言するよう依頼されました。

- 7月14日のフランス革命記念日祝賀レセプションが福島県で開催されました。フランスからフレデリック・ミッテラン文化・通信大臣が出席。被災された住民の方々への連帯と友情のを表すため、昨年は特別に郡山市で開催され、被災者700人を含む約1,500人が招待されました。

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- フランス国民議会のベルナール・アコワイエ議長、仏日友好議員連盟の議員団が来日。議員たちは仙台市を訪れ、震災犠牲者に哀悼の意を捧げました。

- フランソワ・フィヨン首相が2011年10月22、23日に来日し、石巻市と東京を訪問しました。 東日本大震災その影響に直面する日本に対し、フランスの連帯の意思を表明しました。両国は原子力エネルギーおよびエネルギー政策に関する共同宣言を採択しました。
 
 
 
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- アラン・ジュペ外務大臣が2012年1月13、14日に来日し、玄葉光一郎外務大臣と第1回日仏外相戦略対話を行ないました。この対話の閣僚級への引き上げは、震災以後の両国関係強化の表れです。

- フランス国民議会の仏日友好議員連盟が2012年1月27日から2月2日まで来日し、東北地方を訪問しました。

- エリック・ベソン 産業・エネルギー・デジタル経済担当大臣が2012年2月20日から22日まで来日しました。外国の閣僚として初めて福島第一原子力発電所を視察しました。

- 新任のクリスチャン・マセ駐日フランス大使は、着任以来3回、東北を訪れました(2012年2月6日と22日に福島県、3月7から9日まで宮城県と岩手県)

最終更新日 04/03/2016

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