CEAと理研が高性能計算技術に関する研究協力取り決めを締結 [fr]

 フランス原子力・代替エネルギー庁(CEA)と理化学研究所(以下「理研」)は1月11日、計算科学および計算機科学分野における研究協力取り決めを締結しました。

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 CEA [1]と理研 [2]は2017年1月11日、計算科学および計算機科学分野における研究協力を発表しました。これはフランスの国民教育・高等教育・研究省と日本の文部科学省が最近締結した、この分野における協力実施に関する取り決めに基づくものです。

 フランスと日本は2014年、毎秒100京回の演算(エクサフロップス)を行う「エクサスケール」のスーパーコンピュータの開発に乗り出すことを発表しました。2020年から2025年をめどに、現世代スーパーコンピュータ「京」の100倍高い性能の次世代スパコンの実現をめざします。その一環として日本政府は理研に、エクサフロップス級のスパコンを2021年に稼働させる国の計画を託しました。この計画では高効率・高生産性の計算システムおよびソリューションを生み出すため、研究開発や産業界の努力を応用分野のニーズと連携させます。一方、フランスは2014年、投資計画の一環として、競争力を長く維持できる高性能コンピュータ(2020年前後にエクサスケール到達を目標)を設計、実現する任務をCEAに託しました。

 日仏両国は今般の取り決めによって、この戦略的分野で世界的な競争が繰り広げられる中、科学技術と経済の両面に加えて、国の根幹にかかわる面でも力を合わせることができます。というのも高性能計算は、デジタルシミュレーションやビッグデータ処理の基盤を成すからです。フランスと日本の取り組み方は、技術的選択においてだけでなく、これらの新しいスパコンを中心とした利用者の協調関係の構築を重視する姿勢においても、数多くの類似点がみられます。

[1トムソン・ロイターが2016年に発表した「世界でイノベーションをリードする国立研究機関ランキングトップ25」で1位を獲得。人員約1万5,000人、予算41億ユーロ。活動の柱は基礎研究(材料科学、生命科学)、産業のための技術研究、原子力エネルギー(核分裂、核融合)、国防および安全保障の4つ。パリ南西郊のブリュイエール=ル=シャテルにあるCEA計算複合施設には、マルチペタフロップスのスパコンが数基あり、とりわけフランスやヨーロッパの研究界および産業界が利用している(CEA超大型計算センター内の研究技術計算センター)

[21917年創設、日本で唯一の自然科学の総合研究機関。人員約3,400人、予算約900億円。物理学、化学、生物学、医科学、工学、計算科学などの分野で研究を進める世界トップレベルの研究機関。施設内に設置されたスパコン「京」を運用。「京」は2011年6月から翌年6月まで世界最速の座を維持、今日でも世界最高水準の性能を誇る。

最終更新日 18/01/2017

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