オランド大統領が国防会議後に国民に向けて演説 [fr]

 フランソワ・オランド大統領は7月22日、国防関係閣僚会議を開催後、フランス国民に向けて演説を行いました。


Déclaration à l'issue du Conseil de défense par elysee

フランス大統領府、2016年7月22日

 皆さん、私はニースの恐ろしいテロ事件から1週間後の今朝、再び国防会議を招集しました。この事件は子ども13人を含む罪のない死者84人、いまだ重体の12人をはじめ、いえることのない傷を負った負傷者数百人を出しました。

 犠牲者に対する哀悼の意と、全国民の連帯を改めて表明します。犠牲者には多くの外国人が含まれ、出身国は18カ国に及びます。7月14日に攻撃されたのはフランスですが、テロリストによって狙われていたのは世界です。

 捜査は司法当局によって進められています。迅速に前進しています。テロリストは数週間前から犯行を計画し、共犯者がいたことも分かっています。ダーイシュ(「イスラム国」)がテロの犯行声明を出しましたが、殺人者がこの組織のプロパガンダに想を得て凶行に及んだことにほぼ疑いの余地はありません。

 この悲劇的事件の状況と動機、可能性のあるテロリストのネットワークに関するすべての真実が明らかにされるでしょう。ニースのプロムナード・デ・ザングレにおける7月14日の花火の進行や対策準備に関するすべてが透明化されるでしょう。私が全幅の信頼を置いているベルナール・カズヌーヴ内務大臣が担当し、来週にも国家警察監察総監報告書が公表されます。

 しかし我々は現実を直視しなければなりません。テロの脅威はあります。私は決して隠したことはありません。我が国が4年前からテロ攻撃の犠牲となっているのに、どうやって隠すことができたでしょうか?

 この脅威は高いレベルにあります。我々は多くのテロを未然に防ぎ、それを公表するまでもありませんでした。それほど要注意人物を把握し、危害を加えることができない状態にすることが必要不可欠だと思われました。この脅威は今後も続きます。フランスだけにかかわるものではなく、今日では多くの国が犠牲となっています。しかし我々は、ここ国内で身を守るために、国外ではテロを撲滅するために、自己防衛しなければなりません。

 それが2012年以来、テロ対策法や情報収集関連法、数週間前に可決された刑事手続改正および組織犯罪対策に関する法律によって、私が下した諸決定の意味するところです。

 私は警察と憲兵隊の人員増強も望みました。私はテロの発生以前にこれを決定しました。この4年間で9,000人分のポストが創設され、5年の大統領任期の満了まで続行します。

 私は軍がフランス国民を保護するため、治安組織に加わることも望みました。いわゆるサンティネル作戦と呼ばれるものです。

 11月13日の同時多発テロの翌日に発動された非常事態宣言は、解除される予定でした。ニース・テロ事件で明らかになったように、脅威が極めて高いレベルにあるので、緊急事態宣言は6カ月間延長されました。この法案を政治的立場を超えて、極めて幅広い支持によって迅速に可決した各会派に感謝の意を表します。これによって我々は、刑罰法規で定められた手段に加えて、捜査と家宅捜索の手段を得ます。とはいえ、それもまた我々をすべてから守るものではありません。

 マニュエル・ヴァルス内閣とともに、夏季に大勢が集まるイベントや娯楽施設など、要するに、フランス人や多くの外国人観光客を受け入れる場所で、この期間中、大勢が集まる祭典を保護するため、兵士の数を1万人に増員することも決定しました。

 同様に、憲兵隊と警察の予備役を招集しました。男女合わせて1万5,000人が今月末、確かに今月末と申しましたが、全国に実戦配備される治安組織に加わるために動員されます。
これらの人的手段を補完するために予備役軍人も招集します。すなわち戦闘訓練を受けたプロも支援に加わります。

 公民役務から憲兵隊・警察の予備役に至るまで、あらゆる形態の積極的関与を希望する若者に向けた呼びかけも行いました。我々は最終的に、治安組織に加えて、そして法的枠組みの中で、国民の全面的な支援を得られるように、真の国民警備隊を設立しなければならないからです。というのも、答えは我々自身にあるからです。

 テロリストは何を求めているのか? 我々を分裂させ、分離させ、分断し、憎悪と反目の種をまくため、我々をおびえさせようとしています。挑戦に立ち向かうには、我々の結束と団結が極めて重要です。

 同様に、テロリストは我々が自由や法治国家を断念することを望んでいます。彼らはこの面でも我々を試し、反目や対立が生まれるように、宗教が公然と非難されるようにしようとしています。この場合の宗教はイスラム教ですが、イスラム教はフランス共和国でしかるべき地位があります。他方、イスラム主義や原理主義は我々の敵です。

 我々フランスの存在意義を決して失うことなく、必要不可欠である断固とした姿勢で行動するため、私は政府とともに全力を尽くします。

 そうです、我々は憎悪と不寛容を助長する礼拝施設を閉鎖しました。我々はこれを続行します。

 我々は非常事態宣言の期間中、家宅捜索、居住指定、個人監視を行いました。我々はこれを続行します。

 我々は法律に基づいて、必要不可欠な検査、監視、情報収集を行うために行政措置で個人を引き留めました。我々はこれを続行します。

 しかし憲法や法の基本規則に背くことは、我が身を滅ぼすこと、テロとの戦いに敗北することになります。

 このテロとの戦い、この戦争は、国外でもシリアとイラクで進められています。

 私は7月14日、ニース・テロ事件が発生する前に、イラク軍に対する軍事的支援の強化をすでに発表していました。私は今朝、国防会議で、対ダーイシュ有志国連合の枠内で、イラク軍に砲撃手段を供与する決定を下しました。砲撃手段は来月、現地に到着します。

 同様に、空母シャルル・ド・ゴールが9月末、これも7月14日にすでに発表したとおり、この地域に展開されます。これによってラファール戦闘機で、シリアとイラクのテログループに対する攻撃力を強化できます。

 私は国防大臣に来週、国会に報告するよう要請しました。

 我々の介入の性格を変えることはありません。我々はイラクとシリアで同盟国を支援しますが、地上部隊は展開しません。

 我々は助言や訓練は供与しますが、我々の兵士がシリアやイラクで地上戦を行うことはありません。

 フランスがこの長期戦で守るもの、フランスが最も大切にするもの、フランスを形成するもの、それは自由と安全です。安全がなくては自由を享受できません。

 我々はリスクが存在することを知っています。反対の主張をする人たち、彼らこそが国民の前でリスクを冒しているのです。

 我々はこれらのリスクを低減しなければなりません。私は守らなければなりません、すべてのフランス人を守らなければなりません、この任務を遂行するためにあらゆる法的・人的手段を動員しなくてはなりません。我々は共和国を信頼し、フランスの理念そのものを信頼し、国民的団結を信頼します。我々は国民的団結によって打ち勝つことができます。

 以上、私が全国民に向けて行った呼びかけの意味するところです。すべてのフランス人がこの時期に団結し、結束し、強くあるためです。そうすることで我々は勝利を勝ち取るのです。ありがとうございました。

最終更新日 26/07/2016

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