フランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、ルクセンブルク、オランダ6カ国外務大臣共同声明 [fr]

 フランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、ルクセンブルク、オランダのEU原加盟6カ国の外務大臣は6月25日、共同声明を発表しました。

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 フランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、ルクセンブルク、オランダの外務大臣は、イギリス国民がヨーロッパ連合への帰属に反対を表明したという事実を遺憾ながら公式に認めます。イギリス国民のこの決定は、ヨーロッパの歴史の転換点です。ヨーロッパ連合は一つの加盟国のみならず、歴史、伝統、経験の大きな全体を失います。

 この出来事は新しい情勢を生んでいます。イギリス国民の決定によって、2月18日と19日のヨーロッパ理事会で達した合意は存在しなくなります。我々は現在イギリス政府に対し、この決定に可及的速やかに効力を持たせ、明確性を示すことを期待しています。リスボン条約の関連措置(ヨーロッパ連合に関する条約第50条)が適切な段階を踏んだ離脱を可能にします。我々はヨーロッパ連合とイギリスとの間に来るべき関係の規定および明確化に向けた交渉が開始された時点で、諸機関と作業を進める用意があります。

 我々はヨーロッパ連合(EU)がヨーロッパの自由、繁栄、安全を保障し、ヨーロッパ諸国民間の平和的で互恵的な関係を明確にするとともに、世界の平和と安定に貢献するために不可欠な、歴史上における唯一無二の枠組みであると断固として確信しています。

 EUは1957年に原加盟6カ国によって創設されて以来、長い道のりを乗り越えてきました。EUは東西ヨーロッパを結びつけ、我々の大陸が近代に経験した最も長い平和な時代をもたらしました。その上、EUはヨーロッパ諸国民を団結させる原動力となった一方、我々はヨーロッパ諸国民間に常により緊密な結びつきを生み出すという基本条約に盛り込まれた約束を果たしました。我々は共通の価値観と法の優位に基づいた、よりまとまりのある、より力強いヨーロッパ連合27カ国のために努力を続けます。

 そのために我々は、ヨーロッパ統合計画に関する各加盟国間の複数の野心レベルも認める方針です。我々はこれまで成し遂げたことを撤回することなく、ヨーロッパがすべてのEU市民の期待によりよく応えるようにするため、これらさまざまな野心レベルに対応するよりよい方法を見いださなければなりません。

 我々はこうした精神に基づいて、ヨーロッパ連合を重視する共通の姿勢をあらためて強く主張します。とはいえ、現状のEUの機能に対する不満は、我々の社会の一部の勢力において明らかです。我々はこれを極めて真剣に受け止め、EUがすべての市民のためによりよく機能するよう取り組む覚悟です。より一層のヨーロッパを訴える単なる呼びかけも、純然たる熟考の期間も適切な答えとはなり得ません。ヨーロッパ共通の答えを必要とする課題を中心として我々の共同の努力を展開する一方、そのほかの任務は国や地方のレベルに委ねなければなりません。我々はヨーロッパ・レベルで取り組むと決めた問題に対し、最良の答えをもたらさなければなりません。ヨーロッパ連合内の連帯と団結を強化するという我々に課せられた責任も果たさなければなりません。

 ヨーロッパは今日、よりよいヨーロッパ連合を必要とするグローバル化という背景の中で、途方もない課題に直面しています。我々はより現代の主要課題を中心にEUの行動を展開しなければなりません。それは内外の脅威が増大する中で市民の安全を保障すること、移民および難民流入に対処するために協力して安定した枠組みを策定すること、各国経済の収れんおよび雇用を創出する持続的な経済成長を促進するとともに、ヨーロッパ通貨統合の実現に向けて前進しながら、ヨーロッパ経済を活性化することです。これらの課題は、増大する不安定性とヨーロッパの境界上の地政学的変化という状況の中にあります。

 我々はヨーロッパ共通の将来に対する信頼を表明します。

最終更新日 28/06/2016

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