フランス人学生が日本で先端研究プロジェクトに参加 [fr]

 日仏イノベーション年の一環として、フランス人研修生3人が独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)に3カ月間の予定で、革新的高性能材料の設計に関する研究プロジェクトに参加しています。

 材料とその製法の環境負荷低減はCOP21後、極めて重要な課題となっています。研究界はこの目標を達成すべく、新しい高度なソリューションの開発に力を注いでいます。

 材料科学における日仏協力は2014年、「LINK(Laboratory for Innovative Key Materials and Structures)」の開設で新しい段階を迎えました。この国際共同研究ユニット(UMI)はフランス国立科学研究センター(CNRS)、国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)、サンゴバン社によって創設され、材料分野における事前研究の拡充を使命とします。

 LINKはレンヌ第1大学レンヌ化学研究所の姉妹機関です。フランス人研修生3人はこの枠組みの中で、フランス大使館の支援を得て、NIMSのチームに参加しています。3人はそれぞれレンヌ第1大学博士課程、パリ市立工業物理化学高等専門大学(ESPCI)最終学年、レンヌ第1大学付属サン=ブリュー技術短期大学第2学年に在籍する学生で、革新的材料の設計と解明に貢献しています。

 彼らの研究は、とりわけさまざまな分野に応用可能な数多くの電子的・光学的特性を有する酸化物や金属クラスターを対象とします。例えば、それらの光学的特性は、自動車産業や建設業向けの新しいガラスをはじめ、より高性能の照明システムなどの構想を可能にします。これらの特性はバイオイメージングにも有用である一方、電子的特性はエネルギー分野、さらに触媒分野において、新しい高密度セラミックスの創造など大きなメリットがあります。

 これらの研究では、産業応用可能な低環境負荷の革新的な化学的手法の利用に重点が置かれています。とりわけ日本で最初に開発された放電プラズマ焼結法(SPS法)は、化学合成による従来法に比べて加工時間を大幅に短縮できます。薄膜を堆積させる電気泳動法は、化学物質の使用量を低減できます。クラスターのカプセル化法や自己組織化法も、これらの分野で有望視される最新手法です。

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最終更新日 20/06/2016

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