第4回「後藤喜代子・ポールブルダリ科学賞」授賞式 [fr]

 今年で4回目を迎える「後藤喜代子・ポールブルダリ科学賞」授賞式が6月8日、東京・港区のフランス大使公邸で開催されました。

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第4回「後藤喜代子・ポールブルダリ科学賞」受賞者
© 在日フランス大使館

日本人の亡妻を追悼するために創設された「後藤喜代子・ポールブルダリ癌基金協会」

 アレバ社に長く在籍したフランス人エンジニアのポール・ブルダリ氏は、2007年3月に肺がんのため66歳で亡くなった妻の後藤喜代子への追悼を 兼ねて、2012年4月に自ら財団を設立しました。その目的はがん撲滅に寄与すること、とりわけ「がん(特に肺がん)撲滅に寄与する基礎医学および臨床医 学に関する優秀な学術論文を著した日本人研究者を顕彰する」ことです。

 ポール・ブルダリ氏は5億円(約380万ユーロ)を投じて同財団を設立。毎年総額500万円(約3万8,000ユーロ)が、選出された日本人研究 者に贈られます。東京大学大学院医学系研究科・呼吸器外科の中島淳教授が、日仏7人の研究者で構成される選考諮問委員会委員長を務めています。フランス人 委員には、フランス・タバコ中毒予防局長を務めるパリ大学医学部付属ピティエ=サルペトリエール病院・呼吸器内科のベルトラン・ドゼンベルグ教授も含まれ ます。

第4回科学賞、3人の日本人研究者が受賞

 第4回後藤ブルダリ科学賞は、公益財団法人がん研究会・がん研究所の竹内賢吾博士が受賞しました。竹内氏は肺腺癌で頻度の高いドライバー遺伝子変異であるEML4-ALKの融合遺伝子を発見するためのスクリーニング法を開発しました。この手法は精度と有効性が極めて高いことから、大規模コホート研究に応用されました。

 今年は2人の研究者が特別賞を受賞しました。国立循環器病研究センター研究所の野尻崇博士は、ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(hANP)が原発性肺癌細胞の成長・転移を抑制する作用があることを明らかにしました。東京慈恵会医科大学の藤田雄氏は、低分子干渉RNA(siRNA)を吸入することで肺癌細胞の増殖を抑制する治療法を開発しました。

 授賞式はティエリ-・ダナ駐日フランス大使出席の下、フランス大使公邸で開催されました。式に先立って受賞者記者会見が行われました。

最終更新日 05/07/2016

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