「パリ・フォーマット」閣僚会合に関するエロー外務・国際開発大臣の声明 [fr]

 ジャン=マルク・エロー外務・国際開発大臣は5月9日、パリの外務・国際開発省でシリアに関する「パリ・フォーマット」閣僚会合を開催後、記者会見に臨みました。

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Photo B. Chapiron/MAEDI

2016年5月9日

皆さま、

 私は今日(9日)、国際シリア支援グループの複数国の外務大臣と会合を開きました。いわゆる「同志」と呼ばれるフォーマットの会合で、反政府勢力を明確に支持する国、すなわちアメリカ、ドイツ、イギリス、イタリア、ヨーロッパ連合(EU)、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、カタール、トルコ、ヨルダンで構成されるフォーマットです。これらすべての国・地域の閣僚または代理が出席したことは、シリアの和平達成に向けたこの取り組みに、各国がどれほど身を投じているかを示すと同時に、我々は極めて困難な闘いであることも認識しています。

 高等交渉委員会の総合調整役でシリア反政府勢力の代表であるリヤド・ヒジャブ氏も出席しました。私はドイツ、イギリス、フランスによる「E3」会合の席でヒジャブ氏とお会いしました。この会合はドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイアー外務大臣の招待によってベルリンで開催され、国際連合のスタファン・デ・ミストゥラ特使も出席しました。

 シリア危機は危機的なときにあり、和平努力を再び進めるために我々の力とエネルギーを倍加しなければなりません。我々がウィーンで始めたプロセス全体が危うい状態にあります。このプロセスは国連安全保障理事会理事国をはじめとする国際社会が同意した簡潔な原則に基づきます。

 ところが数週間前より、これらの原則がシリア政権により棚上げされる動きが見られています。

  • 宣言された停戦は、政権側による数多くの違反の対象となってます。だれもがアレッポ市の惨状を伝える映像を見ることができます。この都市は完全に破壊されつつあり―いくつかの地区では明白な事実です-極めて多くの市民が犠牲になっています。
  • 現地では人道支援アクセスについて、ほとんど進展が見られません。政権側は輸送車両の通行を妨げ、国連に人道支援物資の配布を許可したのは、それを必要とする住民の25%にとどまっています。
  • 政権側はジュネーヴの政治交渉で、政治的移行に向けて前進する意思を一切示しませんでした。具体的な提案を一切しなかったからです。

 それゆえに国際社会の結集が不可欠であり、それが我々が先ほど開催した会合の目的でもあります。この「同志」会合は、交渉のフォローアップを担当する国際シリア支援グループ(ISSG)の議論に取って代わるものではありません。このグループは国連の後ろ盾を得て、アメリカとロシアが共同議長を務めています。今日の会合はウィーンで来週に開催予定のISSG次期会合の事前準備をすることが目的でした。

 実効的であること、情勢および我々が力を注ぐべき優先事項に関する収れん点や分析を確認することが重要です。

 この次期会合はシリアの各当事者とイランも出席し、全員がそろいます。我々が来週、前進できることを願っています。

 我々はインターシリア交渉が可及的速やかに再開できるようにする意思を、我々のパートナーとともに表明するでしょう。交渉のテーブルに戻れるように、すべての停戦違反が即時停止され、包囲された住民への人道支援物資の輸送で顕著な進展がなければなりません。

 我々の目標は周知の通りです。

  • 国連がテロ組織と認定したグループに対する戦闘を除き―ダーイシュ(「イスラム国」)とアル=ヌスラ戦線との戦いは続行しなければなりません、この点について一切のあいまいさがないようにする必要があります―、武器使用を止めさせるとともに、この停戦の維持に関する具体的な確証を得ることです。
  • 民間人を保護するため、国際法の義務を遂行することです。
  • シリア国民が新憲法を採択し、選挙を実施できるように政治的移行を進めるために交渉を再開すること。この作業は今日中断されたままですが、ジュネーヴでなされなければなりません。これが唯一の方法であり、我々は総力を挙げて取り組み続ける必要があります。それが今般のパリ会合の意義です。平和の再来を可能にするため、というのもあまりに多くの犠牲者―すでに40万人を超える死者―を出しているからです、そしてシリアの再建と難民の帰還を可能にするためです。

 アメリカを代表してロシアとISSG共同議長を務めるジョン・ケリー国務長官は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と今日採択した共同宣言を発表しました。この宣言はまさに私が言及した点に触れています。我々は前向きな宣言ととらえると同時に、我々の共通目標はこの宣言が全員によって可及的速やかに実行され、順守されることです。

 私の招待に応じてパリを再訪し、この会合に出席した反政府勢力の代表、リヤド・ヒジャブ氏の勇気に敬意を表したいと思います。我々は同氏の責任感をよく知っています。現地で具体的な進展がないにもかかわらず、ジュネーヴに戻ることを正当化するのは、反政府勢力にとって困難であることは確かです。

 我々はそうなるように全力を尽くすことを約束しました。というのも、反政府勢力がジュネーヴを去らないことを本当に願っているからです。反政府勢力は象徴的な形で去りましたが、現地に代表団を残したことが前進する意思を表しています。我々はシリア国家の完全崩壊を避けるため、また我々がイラクで経験した状況を避けるため、受け入れ可能な政権側の勢力と反政府勢力を結びつける移行、政治的構築の成功に寄与したいと考えています。ヒジャブ氏が代表を務める反政府勢力が地位を見いだし、彼らの指導者を選んだ人たちに対して、ここでその地位を正当化することは重要だと思います。それが我々の使命であり、闘いであり、努力が減少することはありません。我々はこのところ会合を重ねていますが、必要ならばさらに重ねます。我々の唯一の目標は平和です。ご清聴ありがとうございました。

最終更新日 11/05/2016

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