アンリ・ル・シダネル展

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『テーブルと家(ジェルブロワ)』1935年、油彩/カンヴァス
© Singer Laren/ Tom Haartsen, Amsterdam

 アンリ・ル・シダネル(1862-1939)は20世紀初頭に活躍したフランスの画家です。1862年にインド洋のモーリシャス島で生まれ、1939年に第2次世界大戦勃発の数週間前に亡くなるまで、印象主義、新印象主義、象徴主義など、さまざまな芸術運動をリアルタイムに目撃しながらも、特定の流派に属すことなく、アンティミスムの考えを取り入れながら独自の画風を展開しました。ジェルブロワの庭、ガーデンテーブル、薔薇の花、夜の森、月夜、夕暮れに家々の窓からもれる光といった身近な題材を、穏やかな空気感を持つ情緒的なタッチで描き出した作風は、当時大変な人気を集め、現在でもフランス国内はもちろん、ヨーロッパ、アメリカの主要な美術館に作品が所蔵され、また世界各国に熱心な愛好家がいることで知られています。ル・シダネルの作品は、時代や文化を超えて鑑賞する者の郷愁を優しく刺激する、普遍的な魅力と暖かさにあふれています。

 1989年に行われたパリ、マルモッタン・モネ美術館での大規模な個展をはじめ、近年ヨーロッパでひんぱんに展覧会が開催されています。日本でも存命当時は、各種の展覧会に出品されるなど、盛んに紹介されていました。現在では、いくつかの美術館に数点常設展示されているにとどまり、個展の開催が長らく待たれていました。本展は画家の曾孫で美術史家のヤン・ファリノー=ル・シダネル氏の企画・監修の下、油彩、ドローイング、リトグラフなど約70点を一堂に展示し、日本でル・シダネルの作品を包括的に紹介する、初めての試みです。

会場会期
メルシャン軽井沢美術館 2011年7月23日(土)~11月6日(日)
埼玉県立近代美術館 2011年11月12日(土)~2012年2月5日(日)
美術館「えき」KYOTO 2012年3月1日(木)~4月1日(日)
損保ジャパン東郷青児美術館 2012年4月14日(土)~7月1日(日)
ひろしま美術館 2012年7月7日(土)~9月2日(日)

最終更新日 03/09/2012

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